腹腔内巨大腫瘤

おしっこの様子が変だと来院されたワンちゃん。

診察すると様子がおかしいようです。

お腹の中、脾臓に大きな腫瘤ができています。

5261_17468_20160213095917.0

 

 

 

 

 

 

脾臓の出血を起こしているような腫瘍の摘出では、通常の術前検査は当たり前ですが、

特に出血をコントロールできるのかをチェックするために、血小板数や凝固時間(PT、APTTなど)の確認はとても重要になってきます。

この検査などがおろそかであれば、出血をコントロールできず大変な事態が容易に想像されます。

手術は癒着が激しく腫瘍も自壊し出血を起こしていましたが、手早く手術を終わらせて本日無事に退院されていきました。

がんばりましたね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

大きい腫瘤でした。

当院では脾臓などの確認には、定期的なエコー検査を含む検診の重要性をお伝えしていきたいと思います。

 

外科, 腫瘍

皮下陰睾

正常な位置にいない精巣は将来ガン化するリスクが高くあります。

触診で異常な形態になっている場合は、大変です。

仔犬の時期から獣医師によく相談されることをお勧めします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 両側鼡径部の皮下にいびつな精巣が認められます。

腫瘍

猫の肉腫

 先日2頭の猫ちゃんが、体に何かできているとのことで来院されました。

触診、細胞診、レントゲン検査などで悪性腫瘍を疑い手術となりました。

大きな手術は、ねこちゃんはもちろん家族の方の心も痛みます。

しかし皮膚のイボを取るのと腫瘍外科は大きく手術方法が異なりますので、可能な限り痛みを取る鎮痛、麻酔を考えています。

今回の2頭の猫ちゃんは大きく切ることが必要な手術でしたが、術後の経過がとても良く、食欲や元気がありました。

全ての子の手術で術後に食事をとってくれて、面会や退院時に安心しましたと言っていただけるような病院を目指しています。

5264_10161_20141106123439.05276_10633_20141130112306.0

腫瘍

乳腺腫瘍

最近の乳腺腫瘍で来院された患者さんたち

M.ダックスちゃん 9歳4か月

右の一番下の乳腺に直径20mm大の腫瘤、他に10mm大の腫瘤が右側にたくさんありました。

家族の方は急に大きくなったとの事でした。

術式は右側乳腺全摘出術。卵巣子宮摘出術。

結果は乳腺良性混合腫瘍と乳腺腺腫。(良性でした。)

ヨーキーちゃん 10歳9か月

右側第3乳頭付近に直径35mm大の腫瘤 右側第2・3乳頭間に直径10mm大の腫瘤がありました。

家族の方とは、どのようにしてあげるのがベストなのか何回か相談を重ねました。

術式は右側乳腺全摘出術。卵巣子宮摘出術。

結果は乳腺腺腫。(良性でした。)

M.ダックスちゃん 12歳10か月

他の件で来院し、触診にて発見しました。

第3乳頭付近に直径10mm大の腫瘤。

術式は腫瘤摘出術。

結果は乳腺腺癌。(悪性でした)

結果を踏まえて拡大手術をおこなうか、現在家族の方が相談されています。

猫ちゃん 9歳3か月

両側の最後乳頭付近にそれぞれ20㎜、7㎜の腫瘤がありました。

家族の方とは猫ちゃんの性格も含めて、術後管理までどのようにするのか相談を重ねました。

術式は両側乳腺全摘出術。

結果は乳腺腺癌。(悪性でした)

コーギーちゃん 10歳1か月

他の件で来院しました。左第4乳頭付近に直径30㎜大の腫瘤。

術式は領域乳腺摘出術。

結果は、まだでていません。

パピヨンちゃん 13歳1か月

他院様からのご紹介。

両側の下部に50mm大の腫瘤がありました。

すでにガンが遠隔転移していたため、手術はおこなわないことに相談し決めました。

残念なことに腫瘍は勝手にできてしまいます。

腫瘍のサイズやできている場所、転移の有無、本人の体力など様々な条件を考慮して

手術法などを提案し、ご相談し決めてもらいます。

やはり早期に発見し、適切な手術をおこなうことがベストではないでしょうか。

よくよく体は触って見てあげてください。

腫瘍

皮膚や乳腺の腫瘍

最近の腫瘍手術した子達の話です。

おっぱいの周りや体に何かできているとのことで来院されました。

中にははじけて出血している出来物、

ずっと様子を見ていたもの、

すごく早めに気づいて来院された方もいらしたりと

様々でした。

結果は乳腺腺癌、肥満細胞腫、血管肉腫、血管周皮腫・・・

悪性腫瘍ばかりがつづいてしまいました。

やはり早期に発見し、

早期に検査してから、

適切な外科手術をおこなうことが大切です。

イボや脂肪と思っていたと

検査もしないで判断されていたケースもあるようでした。

普段からよくナデナデしてあげてください。

ものが小さい間に相談にいきましょうね。ニコニコ

腫瘍

できもの

皮膚になにか‘できもの’ができた場合は、細胞の検査をおこないます。

ただ外から見てみたり、触ってみたりしても同じように見えるものですが、

顕微鏡で細胞を観察するとまったく違う顔がみえてきます。

神戸セントラル動物病院通信 神戸セントラル動物病院通信 神戸セントラル動物病院通信 神戸セントラル動物病院通信

この4つのできもので2つが悪性腫瘍で、2つが良性腫瘍です。

悪性であるのか、良性であるのか、どんなタイプの腫瘍であるのかで、

その後の治療方針が大きく変わります。

この2つの悪性腫瘍も、1つは外科手術が、もう1つは抗がん剤が第一選択の治療方法です。

また腫瘍摘出の外科手術は、良性と悪性では手術方法が変わります。

皮膚のできもの=単純なイボ ではないです。

皮膚のできものは、日ごろのスキンシップが多い家族の方は早めに気づいてあげることができます。

毛に被われているとわかりにくいところまでしっかり‘ナデナデ’触ってあげて欲しいです。

腫瘍

乳腺のできもの

きょうは乳腺の‘できもの’についてお話します。

わんちゃんねこちゃんの乳腺は胸からお腹の下のほうまで広~く分布します。

乳頭も8対から10対とたくさんあります。

最近乳腺腫瘍をもったわんちゃんねこちゃんの診察がつづいています。

しかし中には診察した時には[これは・・・・]という残念な状態の子もいます。

腫瘍と闘うにはいろいろと条件がそろわないといけません。

闘い方にもいろいろありますが

腫瘍の大きさ・できた場所・ひろがり、リンパ節の状態、転移があるのか、本人のガンと闘う体力は残っているか、家族の方の協力はどれくらい可能か・・・・・。

みんな条件が異なりますが、いろいろな治療方法やそれに伴う予後の説明をわかりやすく理解してもらえるようにしています。

やはり早期に適切な手術方法をとることが大事です。

さまざまな事情で様子をみていると取り返しがつかないこともあります。

ふだんからスキンシップで ‘なでなで’ して小さなシコリの早期発見を目指しましょう。 神戸セントラル動物病院通信

下腹部にできた乳腺腫瘍。1cmぐらいだったものが拳ぐらいまでになってしまっていました。

腫瘍

肩甲骨にできた腫瘍

今日は、ねこちゃんの肩甲骨にできた出来物についてお話します。

家族の方は、ねこちゃんの肩が盛り上がって歩きにくそうだから脱臼した?と思われて来院されました。

触診神戸セントラル動物病院通信 では脱臼ではなく、、出来物でした。

神戸セントラル動物病院通信

各種検査で、骨からできる骨肉腫というガンを疑います。

ねこちゃんでは少ない腫瘍です。

この子はさらに心雑音もあり、アメリカンショートヘアーに多い心筋症です。

お年をとっている場合ガンだけでなく、何か合併症を併発していることも多いです。

心臓病、腎臓病、糖尿病・・・・などのコントロールと同時に、ガンと闘うために外科手術や抗がん剤を行わざるをえない事も多く、お互いに非常に大変だったりします。

神戸セントラル動物病院通信

また、断脚術という手段は話し合いの結果行わなかったのですが、肩甲骨を含んだ周囲を切除しました。

このような今までの生活習慣や容貌が変わる手術は、かわいそうで嫌です。

しかし、ガンをそのままで何もしないでいると大きく悪化し、生活の質が非常に悪くなる事が想像されます。

よくよく話し合ってからどうのようにするか決定していきます。

手術前 には患部の骨が痛くて食欲も落ちてきていました。

術後の経過も良好で、3日目に退院して高いところも登ってますとうれしい近況も教えていただきました。

骨から発生するとなると、何か大きな症状を示さないと気づきにくいものです。

日頃の様子に変化はないのか・・。見逃さないようにしたいです。

腫瘍

高齢の男の子のわんちゃんで

去勢手術をしていない場合は、お尻の周りに肛門周囲腺腫という腫瘍ができやすいです。

(お尻の周りには、去勢の実施に関係なく肛門周囲腺癌・肛門嚢アポクリン腺癌など他の腫瘍もできます)

肛門周囲腺腫はアンドロゲンという男性ホルモンが関与しています。

治療には腫瘍の外科切除か、去勢手術だけでも小さくなり無くなることがあります。

お年をとってから外科手術をすることは難しいこともあります。

若いうちに去勢手術をすることはこの腫瘍を防ぐ予防にもなります。

神戸セントラル動物病院通信

おしりの上側に自壊した腫瘤がみえます。

腫瘍

皮膚の腫瘍

今日は皮膚の腫瘍についてお話します。

先日あるワンちゃんの皮膚の腫瘍を手術しまして,

病理検査の結果が返って来ました。

この子の出来物は左後ろ足のヒザに近い部分の皮膚に最初は4センチ大のものでした。

家族の方のお話では1年~2年前ぐらいからあったと思うけど、大きくなっているし、舐めて出血しているとのことで来院されました。

この時には、出来物が何であるかの検査(細胞診)や手術についての簡単な説明をしましたが、

13歳という年齢から家族の方はあまり積極的な方法を望まれませんでした。

検査もとりあえずは『考えます』との事でした。

身体検査から心雑音が出てきているので、『手術を行うには心機能に心配がある』との事と

『出来物はこのまま無くなることもなく、徐々に大きくなり化膿したり出血することを繰り返すので十分に相談していきましょう』と話し合いました。

それから二ヶ月ほどして

やっぱり大きくなっているし(6センチ大)、出血もするし、

本人も気にして舐めるとのことで再度来院されました。ガクリ

心雑音は6段階の4番目、細胞診検査では皮脂腺上皮種というものを疑い、

血液検査ではとくに異常は無く、胸部レントゲン検査では心拡大が認められました。

ですが、あまり手術時間が長くならなければ手術可能と判断しました。

家族の方とは、

・このままでは治らない。これからずっと出血・化膿を繰り返す。

・基本的には良性腫瘍だが、一部悪性腫瘍のように転移する可能性がある。

・心臓が悪いから全身麻酔をかけることは健常な子よりもリスクが高い。13歳だから手術が出来ないわけではない。

ということを何度か繰り返しお話しました。

このまま毎日包帯交換を繰り返していく本人の生活・家族の方の生活を思うと手術はベストですが、

リスクがあるので難しい選択だったと思います。

結果手術は無事に終わり、翌日には食事も普通にとることが出来ました。好

病理検査の結果も細胞診と同じでありましたが、

転移を示唆するものはとりあえずは出ていませんでしたので良かったです。

皮膚の腫瘍は、例え良性であっても大きくなって出血したり、歩きにくくなったりなどが出てくることもあります。

小さいうちに手術をしたほうが早く、楽にすみます。

しかし今回のワンちゃんの様に年齢を重ねた子は、

何か病気を持っていることもあるので手術するにあたって注意が必要です。汗

腫瘍