マイクロスコープを導入しています。
マイクロスコープとは、手術用顕微鏡のことで、肉眼に比べて視野を数十倍に拡大できる医療機器です。当院が導入したのは、カメラで有名な LEICA製 のもので、最大 20倍 まで拡大可能です。
私は子供の頃から視力が良く、ずっと 1.5 を維持していましたが、最近はメガネやコンタクトレンズを使うようになりました。視力が落ちたとき、レンズで矯正すると「よく見える!」と感じるあの感覚。手術で ルーペや マイクロスコープ を使うと、それと同じように「見える」のです。
これまでも手術用ルーペやマイクロスコープを使っていましたが、拡大率は 3~5倍程度 でした。今回導入したマイクロスコープは、視野の明るさや拡大倍率、手術中の取り回しのしやすさが格段に向上。さらに 首への負担も少なく、長時間の手術でも疲れにくいのが特徴です。
10年以上前に腹腔鏡手術を導入した際、「そこまでしなくても手術はできる」と言われたことがあります。しかし、腹腔鏡やマイクロスコープを使いこなしている先生方は 「必ず必要」 と口をそろえて言います。それは 「よく見える」ことで、より愛護的で正確な手術が可能になるから です。
このマイクロスコープは ほぼ毎日 活躍しており、より良い治療を提供するための 大切な相棒 になっています。