骨肉腫

骨にできる悪性腫瘍があります。

進行すると骨折する事が避けられなくなりますので、断脚などが処置として取られることになります。

悪性腫瘍で外観や機能を著しく損なわなければならない手術がベストになる場合は、そうでない手術よりも御家族に与える心理的な負担が大きくなります。

癌であるという事実、大きな手術の選択、術後の生活の不安など一度の診察で伝えられる側の悲観は想像するに難くはありません。

しかし大きな切開、切離などを伴う手術は麻酔方法、鎮痛薬の使い方、手術方法、使う医療器具などで術後の動物たちの様子がずいぶんと変わると感じています。

このような医療機械を使えると出血はほとんどなく終えることができます。ご家族の方は直接目にすることがない現場です。執刀する私は、様々な条件の変化で断脚術も10数年前と同じ手術ではないと言えるほどの違いを感じています。こういったことが少しでも外観や機能に影響を及ぼす手術を受けられるご家族の心労の助けになればと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

外科, 腫瘍