術前検査
ある13歳のわんちゃんのお尻に腫瘤ができて、出血が止まらないとのことで手術になりました。
手術の前には安全に麻酔をかけることが可能か、
慎重に判断しなければなりません。
とくに老齢の腫瘍性疾患であれば検査項目も増えます。
このわんちゃんはフィラリアの予防が最近抜けているとのことでした。
フィラリアの検査の結果は・・
陽性(フィラリアに感染している)でした。
フィラリアは心臓の血管近くに寄生し、心臓や血管に大きなダメージを与えます。
麻酔のリスクは、さらに高くなってしまいます。
5月からはフィラリアの予防期間が始まります。
最近抜けているわんちゃんも、しっかり検査をして薬を続けましょう。
長期間のフィライア寄生は、取り返しがつかなくなります。
ちなみにこのわんちゃんは、胸部レントゲン、心臓エコー追加検査の結果
麻酔に耐えられると判断し、無事に手術が終わっています。![]()
お散歩マナー
3月に入りました。
これから暖かい日お散歩日和も増えてくるでしょうね。
しかし今日は雪が舞っていましたが![]()
わんちゃんとお散歩するときには、必携なのがうんち袋ですよね。
これからお散歩デビューの子犬のわんちゃんや
寒くてお散歩に行けなかったわんちゃんも
必ず拾って、お家まで持ち帰りましょう。
当然のマナーですからね。
おしっこには水をかけて流せたら、もっと衛生的ですね![]()
ペットボトルでササーと。
ほんの一部のマナーの悪い方の影響で、
多くの愛犬家の散歩が白い目で見られるのは、残念です![]()
パピー講習会
神戸セントラル動物病院にておこなうパピー講習会![]()
人がわんちゃんにどのように関わるかで、その子の幸せが決まります。
家族の方がわんちゃんとの接し方のポイントを理解しましょう。
パピー講習会では、子犬の時期に大切な『人との関わり方』のお話をします。
<内容>
全6回のコースに毎回アイコンタクト、おいで、お友達作りの3点を含めた講習会となっています。
①スキンシップ
②トイレ
③叱る?褒める?
④遊び方
⑤お手入れ・ハウス
⑥お散歩
<参加条件>
・神戸セントラル動物病院にて診察(身体検査・糞便検査)を受けている3か月齢以上6カ月未満の子犬
・2回目の混合ワクチン接種済であること。(当院以外で接種の方は証明書をみせていただきます)
・事前に予約が必要です。
<費用>
全6回で3150円(税込)の前払い制。
欠席したコースは振替可能です。
<開催日時>
第2・第4月曜日の13時~14時(1時間)
<場所>
当院待合室
<持ち物>
・首輪(胴輪ではありません)
・リード(ふつうの綱タイプ)
・ごほうび(クッキー、ボ-ロ、フードなどを少し)
・ケージ(来院時はケージに入ってきてください)
<講師>
トレーナーの田中先生です。
うちの手鞠の先生でもあります。
*内容や開催日時に変更が生じる可能性もございます。
ご不明な点は、来院された時やお電話でお聞きください。
よろしくお願いします。
子犬のしつけ教室をはじめます。
当院に子犬を連れてこられた方には、
最初の診察時にいろいろお話させていただいています。
その中で、ヒトとワンコの上手な関係性を築いてもらうために‘しつけ’についてもお話していました。
実践的にどのようにワンコと関わっていくかを知っていただくために、
トレナーをお招きして教室を開催していきます![]()
診察をしているといろいろな悩みの相談を受けます。
トイレがうまくできない、ブラッシングができない、人の手を咬む(甘噛み)、他の犬にほえる、歯みがきができない、ひろい食いをする・・・・・
こんなはずではなかった、この子はダメな子・・・・。にしたくはありません。
多くは上手にワンコを誘導できなかったヒトに問題があります。
プロのトレーナーの接し方を学んでみる非常に良い機会だと思います![]()
また詳細はのちほどです。
できもの
皮膚になにか‘できもの’ができた場合は、細胞の検査をおこないます。
ただ外から見てみたり、触ってみたりしても同じように見えるものですが、
顕微鏡で細胞を観察するとまったく違う顔がみえてきます。
この4つのできもので2つが悪性腫瘍で、2つが良性腫瘍です。
悪性であるのか、良性であるのか、どんなタイプの腫瘍であるのかで、
その後の治療方針が大きく変わります。
この2つの悪性腫瘍も、1つは外科手術が、もう1つは抗がん剤が第一選択の治療方法です。
また腫瘍摘出の外科手術は、良性と悪性では手術方法が変わります。
皮膚のできもの=単純なイボ ではないです。
皮膚のできものは、日ごろのスキンシップが多い家族の方は早めに気づいてあげることができます。
毛に被われているとわかりにくいところまでしっかり‘ナデナデ’触ってあげて欲しいです。
多頭飼育をする前に
今日はあたらしく家族をむかえる場合、
それも先住の子がいるケースでの注意点をお話したいと思います![]()
新しい元気いっぱいの子が、新しく家族に加わることが多いと思います。![]()
その場合は、先住の子にはストレスがかかることになります。
なかには具合が悪くなってしまう事もあります。
時間はかかる場合もありますが、うまく関係性を作ってあげる必要があります。
もうひとつ大事なことは、新しい子に感染症を持っていないかの確認と
先住の子に予防接種(ワクチン)やノミ予防など定期的に行っているかの確認です。
感染症があるかの確認は、病院でのチェックと自宅でのチェックが必要です。
家に来てから1週間ぐらいは先住の子と離してください。
接触しないように環境を作って、新しい子に咳やくしゃみ、下痢などが
起こらないのか見てあげる必要があります。
新しい子から先住の子へ感染症がうつるケースが続きました。
先住の子にワクチンが接種されていれば感染しても軽くで済んだかもしれません。
必ず病気の確認はしてあげましょう。
せっかく楽しい家族が増えたのに、病気をもらってしまったでは残念ですからね。![]()
1月の予定
明けましておめでとうございます。
本日から診療が通常通りとなっています。
今年もどうぞよろしくお願いします。![]()
1月23日(日)はがん学会が大阪で行われるため、私は終日留守の予定です。
病院は通常通りです。
いつもよりお待たせしてしまうかもしれません。
ご理解ご協力をお願いします。
他にも診療終了後の夜間セミナーに参加予定です。![]()
子宮の病気
11歳の小型犬のわんちゃんです。
『3日前から陰部からの出血がすごい』との事で来院されました。
診察するとおしり周りやタオルにもすごい量の出血跡があります。
血でクッションが3つもダメになったとのことでした。
検査の結果は、老齢のわんちゃんで多くみられる子宮の病気でした。
術前検査では、中等度の貧血も確認されました。
輸血をするかぎりぎりのラインでしたので
手術は出血を極力無くすように手術し、高齢のため麻酔時間を短くするように配慮します。
術後の面会時にはもう帰りたくて仕方がなさそうなほど元気でした。
しかし合併症対策のため入院治療がすこし必要です。
女の子で普段の出血と様子が違う場合には早めにご相談ください![]()
膀胱結石
小型犬のわんちゃんです。
血尿が出ているとのことで来院されました。
触診検査で感じた異常を尿検査、レントゲン検査で明らかにすると
大小様々な石が膀胱内を埋め尽くしています。
このわんちゃんは痛みに耐えて、我慢をして暮らしていたと思います。
ぜひ普段から排尿時には、おしっこの色も気にしてあげてください









