予防的歯科治療

当院では予防的歯科治療にも力をいれています。

ご紹介で遠方から来院される方も増えており謙虚に頑張らないとと診療にあたっております。

歯の健康を守るためには、やはり歯磨きです。

歯磨きを頑張っていただいていても付いてしまうのが歯石です。

ついてしまった歯石を甘く考えずに、適切な方法で処置をすれば歯周病は防げます。

歯周病が進行すると歯を失うことになります。

無麻酔で歯石を取っても歯周病は治りません。

悪くなる前の予防的な歯科治療が大事かと思います。

この機械を導入して歯科治療がより効率よく行えています。

歯科

腫瘍外科と電気メス

当院では腫瘍外科も多く行っております。

家族の方がスキンシップで発見していただくケースや診察中に見つかる事も多くあります。

腫瘍のタイプによりますが、外科手術は第一選択肢になる事が多いです。

その際にとても大きな力になってくれるのが、一般的な呼び名で電気メスなど医療器械です。

この機械を導入して一年以上経ちましたが、とても良い機械です。

皮膚の切開、止血、剥離と調整能力が高いので出血量もさらに少なく、術野を展開できます。

手術が綺麗に終えられることを理想としています。

それが実行できたときは、術後の動物の状態は良いです。

今後も動物の負担軽減につながる設備投資は考えています。

 

 

医療機械のご紹介, 外科, 腫瘍

ご挨拶

本年の診療は先ほど終了しました。

当院をご利用いただきまして大変ありがとうございました。来年も皆様の大切なご家族の力になれるように、向上心を持って勤勉に努めたいと思います。
またスタッフの皆にもありがとうございました。診察・手術・入院・トリミングと力を合わせて頑張ってくれました。感謝しています。
来年もよろしくどうぞお願いします。

良いお年をお迎えください。

三宅

ブログ

仔猫の里親さん募集中

仔猫のミルクボランティア活動をしています。

ただいま2頭の生後8-9週の女の子がいます。

まだ、里親さんが決まりません。

すごくかわいいです。譲渡条件はあります。

詳しくは受付まで、ぜひよろしくお願いします。

※無事に2頭とも里親さんが見つかりました。

ありがとうございました。

今後もミルクボランティアの依頼があった場合は、里親さん募集いたしますのでどうぞよろしくお願いします。

未分類

会陰ヘルニア

1年前に会陰ヘルニアと診断させていただいたワンちゃんが食欲元気が全くなく、尿も便も出ないとのことでぐったりして来院されました。

診察するとヘルニア部位に膀胱、前立腺と結腸が入り込み、尿道がねじれて尿道閉塞をおこし、急性腎障害も併発していました。

一般状態もかなり悪かったですが、救命するためには臓器の位置を適切に戻す必要があり、相談の結果手術を行いました。

手術内容は腹腔内陰睾摘出(両側腫瘍化)、結腸固定、精管固定(両側)、内閉鎖筋転移術(両側)、浅殿筋転移術(両側)と多岐にわたりました。術後は排尿機能に問題が生じているため今現在はケアを必要としますが、自立した食事と排便が行えるまでに回復しています。本日抜糸に来ていただきましたが、とても元気で安心しました。

会陰ヘルニアは文献によると性差関係なく発症するようですが、個人的には犬の未去勢雄での経験しかありません。繁殖を考えられていない場合、会陰ヘルニア予防に若い年齢での去勢手術は有効です。

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外科

二次口蓋裂

二次口蓋裂の子犬さんが来院されました。

口腔と鼻腔が直接連絡したままになっており、食事などが鼻腔に流れこんでくしゃみ、咳、鼻汁がでて、誤嚥性肺炎を起こす可能性が高いです。

成長を待っている間に誤嚥性肺炎を起こしてしまうかもしれませんので、早めの手術が望ましいです。

今回はダブルフラップ法で手術を行いました。

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外科, 歯科

アレルギー検査

暖かくなってきたこともあり、アレルギー性皮膚炎のワンちゃんではかゆみが増してくるつらい季節となりました。

アトピーや食物アレルギーの診断は、適切に除外診断を繰り返して行わなければなりません。

簡単な診断方法もありませんし、簡単に原因を特定できる方法もありません。

15年前と比べれば色々なことが出来るようになり、かゆみを抑える方法も増えてきました。

それでも1頭1頭に丁寧な診断や対処が必要なのは変わりません。

最近、ネットなどで受けられる被毛ミネラル検査(唾液や被毛でアレルギーの原因が特定できるという検査)について飼い主さんから質問をうけました。

私自身知らなかった検査ですが、米国で犬猫皮膚科専門クリニックを開院されている専門医によると信憑性に欠け、検証もされていなく、お勧めされないということでした。

ご留意ください。

 

皮膚科

膝蓋骨脱臼とレッグペルテス症

成長期の小型犬で起こりやすい膝蓋骨(パテラ)脱臼とレッグペルテス症(大腿骨頭壊死症)という病気があります。

この子は右後肢を着かないということで来院され、レッグペルテス症と診断しました。

手術法の相談や予定などを調整し1か月後の手術日に来院されましたら、今度は左後肢の膝蓋骨脱臼が進行し足を上げていました。

左後肢の膝蓋骨脱臼のほうが症状がひどく排尿排便の姿勢が痛そうとのことで、先に左ひざの手術、そして1か月後の今日に右股関節の手術をがんばってくれました。術後晩のご飯もモリモリ食べてくれています。あとはリハビリを頑張りましょう。

整形外科

歯周病による下顎骨骨折

小型犬では歯周病が重度に進行し下顎骨が薄くなった結果、簡単な衝撃で骨折してしまうことがあります。

今回のワンちゃんは重度な歯周病でしたが、何かの拍子に骨折してしまったようです。強い痛みで食事がとれませんでした。

過去には無麻酔で歯石とり行為をしたトリミングショップで下顎骨骨折を起こした可能性のある小型のわんちゃんを診察したことがあります。※無麻酔歯石取りには反対しております。

適切な歯磨きや歯周ポケットの歯石除去をおこなうことが、歯周病を防ぐために一番大事なことです。

整形外科, 歯科

骨肉腫

骨にできる悪性腫瘍があります。

進行すると骨折する事が避けられなくなりますので、断脚などが処置として取られることになります。

悪性腫瘍で外観や機能を著しく損なわなければならない手術がベストになる場合は、そうでない手術よりも御家族に与える心理的な負担が大きくなります。

癌であるという事実、大きな手術の選択、術後の生活の不安など一度の診察で伝えられる側の悲観は想像するに難くはありません。

しかし大きな切開、切離などを伴う手術は麻酔方法、鎮痛薬の使い方、手術方法、使う医療器具などで術後の動物たちの様子がずいぶんと変わると感じています。

このような医療機械を使えると出血はほとんどなく終えることができます。ご家族の方は直接目にすることがない現場です。執刀する私は、様々な条件の変化で断脚術も10数年前と同じ手術ではないと言えるほどの違いを感じています。こういったことが少しでも外観や機能に影響を及ぼす手術を受けられるご家族の心労の助けになればと思います。

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外科, 腫瘍